製造部_小林拓未さん

製造と環境を守るため、
原料の安定供給を実現する

排水管理と原質管理は
どちらも常に時間との勝負

工場内から出る排水の有機物の量や透視度を測定し、その結果が悪ければ原因を追及して対応し、市が定める水質基準よりきれいな水にしてから排水する「排水管理」と、パルパー(再生紙の原料を製紙用の繊維に分解する機械)で溶かした原料からゴミを取り除いたり、漂白を行ったりして次工程の抄紙部に原料を提供する「原質管理」を日替わりで担当しています。
たとえば、排水の透視度が悪化していた場合、薬剤の量を調整するのですが、外気温や排水量などによって最適な量が異なるので、調整し、確認するという作業を何度も繰り返してその日の最適な量を見つけます。時間がかかればかかるほど、透視度が悪化した水が流れてしまうことになるので、そうした調整は常にスピード勝負です。

小さな違和感でも周囲と共有
報・連・相が業務の基本

排水管理も原質管理も前工程なので、完成した商品が見えるなど、わかりやすいゴールはありません。けれども、次工程である抄紙部やその後の仕上部で滞りなく生産ができていれば、それは、自分たちがきちんと原質を管理し、良い原料を提供できている=オペレーションがうまくいっているということなので、そこはやりがいを感じています。
抄紙部から原料部に異動して7か月。原料部は管轄範囲が広いので、自分の知識だけでは対応しきれないことも多々ありますが、一人で何とかしようとせず、小さな違和感でも上司や同僚にまめに報告するようにしています。と同時にスキルアップにも励んでいて、昨日まで酸素欠乏硫化水素作業主任者の講習に参加。原質管理の作業に必要なショベルローダーの資格も近いうちに取得するつもりです。